夜明けの美結

自分らしくあるがままに!私の成幸マインドブログ

病院でチックを観察される私

 私にトゥレット症候群の初期症状であるチック症が出だしたのは4歳の頃でした。

インフルエンザで1週間入院したのですが、退院して間もなく出始めたようです。

恐がりの私のことです。

元々あった脳の器質に、恐怖や緊張などの極度のストレスが病気を誘発したのかもしれません。

まあ原因なんて今となってはもうどうでもいいことなのですが、その時からコントロールのできない未知なる怪物と私とのお付き合いが始まったのです。

 

トゥレット症候群の社会的認知度はまだまだ低く、現在でも苦労されている方はたくさん居られると思います。

40数年前の私の幼少期ではそれこそ、大病院の精神科医師ですら誤った見解をするほど理解度はかなり低いものでした。

 

私が8歳の頃です。

父は忙しい仕事の合間を縫っては、私を病院に連れていってくれました。

認知療法だと思うのですが病院に行っても注射をするわけでもなく、ただただ優しいお姉さんと遊具で遊ぶのです。

 

学校を早退して車でお出かけ。

普段は恐い病院が楽しい場所になっていました。

 

両親は私にちゃんとした病気の説明をしなかったので、私自身チックはクセのようなものとして捉えていました。

なので何のために病院に通っているのか、理由さえ深く考えていませんでした。

 

そんな治療がしばらく続き、年齢とともに私も少しは成長したのでしょう。

いつものように病院で遊んでいると、何ともいえない突き刺さるような視線を感じたのです。

私は改めて自分の居る部屋を見回しました。

その部屋はガラス張りになっていて、部屋の外では父と医者が難しい顔をして私の行動を観察していました。

 

(あ!これって私のクセを見てるんだ)

 

ようやく事の真相に気づいた私は観察されていると思うと動物園の動物のような気分になってしまい、それからは遊ぶことよりもチックを抑えることに全意識を向けるようになりました。

 

抑えられないチックの衝動を抑えようとする作業は凄く疲れます。

楽しかったはずの病院が苦痛になりました。

治療のための病院が、余計に症状を悪化させるという悪循環になっていったと思います。

 

この繊細すぎる子供には認知療法も効かず、出された薬も効かない。

 

いつしか父は病院通いを止めました。

 

 

最後まで読んでくれてありがとう!

美結