夜明けの美結

自分らしくあるがままに!私の成幸マインドブログ

女優、市原悦子さんのコンプレックス

 

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「家政婦は見た」でお馴染みの女優、市原悦子さん。

「まんが日本むかし話」の声優としても有名です。

 

先日、一年前に亡くなられた彼女の特番がテレビで放映されていました。

 

市原悦子さんは愛らしい独特の演技で活躍された日本を代表する女優さんです。

そんな彼女が若く劇団に入団して間もなくの頃、憧れだった俳優さんからの一言で顔面コンプレックスを持ってしまったと言うのです。

 

ひと昔前の女優は庶民から見て夢のような憧れの存在でした。

女優はきっと業界からも見た目の美しさを求められたことでしょう。

 

正統派美人が多く活躍するなか、顔面コンプレックスがあった彼女はそれでも女優の道を諦めなかった。

まだ若い彼女は

「女優としての武器を一つ無くしたのだから、私は演技を武器にする」

と、演技磨きに集中したのです。

 

コンプレックスさえも踏み台にして、飾らないあるがままの自分の演技を確立していった市原悦子さんの強い信念が伺えます。

 

日本の高度経済成長期も終焉を迎える頃、テレビドラマに非現実的な世界を求めてきた視聴者は、次第に現実的なリアリティを求めるようになりました。

その頃、初めて市原悦子さんが主演に抜擢された昼ドラ「赤い殺意」では、普通の主婦が性犯罪に巻き込まれるという難しい役にもかかわらず、市原悦子さんの姿と演技はリアリティを求める視聴者の胸を掴みました。

そしてこれまで脇役ばかりだった彼女の転機となったのです。

 

そんな市原悦子さんが生涯大切にしていたという手鏡。

私は、顔にコンプレックスを抱いていた彼女が大切にしていた手鏡なのだから、きっと容姿を美しく見せてくれる鏡なんだろうと思いました。

しかしそれは全くの逆で彼女が常に持ち歩いていたという手鏡は、細工で綺麗に映す美人鏡や女優鏡ではなく、一番自分をブスに映す正直鏡だったのです。

 

「ブスが私だから」

「事実を知りたいから」

特注で作った歪みのないその手鏡を

「事実を教えてくれる良い鏡」

とあのおっとりとした口調で紹介されていました。

 

女優としてありのままの自分の姿を見せることに、あくまでもこだわり続けたのです。

柔らかい雰囲気からは想像もつかないくらい一本芯の通った方ですね。

 

数々の主演ドラマを成功させた市原悦子さんですが、晩年最愛の旦那さまを亡くされたことは大変なショックだったと思います。

自宅に引きこもり悲嘆していた彼女を次に襲ったのは難病でした。

療養のため表舞台から姿を消した市原悦子さんは、2019年1月12日最愛の旦那さまのもとへと旅立たれたのでした。

 

しかしこれで終わらないのが市原悦子さんでした。

彼女が選んだお墓は樹木葬

墓石の代わりに樹木を墓標とするお墓です。

 

満開の花が美しい桜の樹木を勧められた彼女ですが、選んだのは榎の木。

榎の木は公園や街角でよく見られる、身近でありふれた木のようです。

 

「私は綺麗な花を咲かす桜より普通のどこにでもある木がいい」

 

まさに女優、市原悦子の木ですね。

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最後の最後まで普通にこだわった彼女ですが、私は誰よりも個性的で目立つ女優さんだと思います。

そしてその強烈な個性はコンプレックスがあったからこそ。

コンプレックスが彼女を日本が代表する大女優の地位まで導いたのだと思うのです。

 

市原悦子さんの生き方から

『自分らしくあるがままの姿こそが人の魅力なんだ』

と気付かさせてもらいました。

 

最後まで読んでくれてありがとう!

美結